逃げ宣言した馬は買いか?という話をしようと思います。
以前の記事で逃げ馬の回収率は100%を超えており、逃げ馬を買い続ければ勝てるという話をしました。
逃げ馬を買えば競馬は勝てる
そして、逃げ馬を探す方法としていくつかのヒントを書きました。
逃げ馬予想法。逃げ馬の見つけ方
では、G1競争等の大きなレースで稀に新聞などでニュースにされる、逃げ宣言についての考え方をお教えします。
逃げ宣言の意味
調教師や騎手の立場で考えてみてください。
レースで勝つために、レース前にどんなことを考えているのか?
騎手や調教師もレース前には、われわれ馬券ファンが展開予想を行うのと同じように、調教師・騎手同士も展開の駆け引きをしているはずです。
脚質に制約のある馬や圧倒的な力の抜けた人気馬でない限り、レース中の戦法は相手次第です。
人気馬の位置取り、逃げる馬はどれか、ペースはどれくらいになりそうか、を踏まえて自分たちはどこに位置取りをすべきか、など様々なシミュレーションを行って当日の作戦を決定しているということです。
そこへ逃げ宣言する馬が現れたとして、調教師や騎手はどう受け止めるでしょうか?
逃げ宣言するということはつまり、わざわざ事前に自分の手の内を晒すことになります。
それでもあえて「逃げ宣言」するということは、
「逃げるから競って来るなよ」
「競ってきたらこっちも行く」
といった意思表示の意味が含まれます。
その他の陣営としては、例えば自分の馬の脚質が逃げの場合、逃げ宣言した馬と競るか、それとも行かせておいて自分は控えるか。の2択になります。
通常、逃げ馬同士が競った場合、レースの序盤のペースが早くなり、先行馬は不利になりますし、序盤で先頭争いをしてしまうと最後の直線で沈んでしまう確率が上がるでしょう。
とすれば、自分の馬が何が何でも逃げなければならない脚質であれば争うしかありませんが、そうでなければ逃げ宣言した馬と競るよりも、自分たちは控える選択肢を選びたくなります。
また、自分の馬が先行・差し・追い込み脚質の場合は、逃げ宣言した馬が逃げた場合の作戦をどうするか、これが作戦検討の主軸になるでしょう。
ということは、逃げ宣言した馬は、多くの場合逃げさせてもらえることになります。
4コーナーまで先頭をキープすれば、内枠の距離の短いところを走ることもできますし、当然馬券に絡む確率は上がります。
逃げ宣言した馬は買いか?
上に考察したように、逃げ宣言を行った馬は単騎逃げが見込まれます。
「逃げ馬を買えば競馬は勝てる」で書いたように、逃げる馬の回収率は高いですから、買い推奨ということになります。
逆に、相手関係に何が何でも逃げなければならない馬がいるなら、逃げ宣言馬は見送りでしょう。
以上、「逃げ宣言した馬は買いか?」という話でした。